貧血を予防しよう

妊娠中は、生理的に貧血になりやすい状態に

普段から鉄分の少ない食事ばかり食べていると、妊娠中は体に蓄えられている鉄分がすぐに底をついて貧血が進みやすくなります。この機会に貧血のメカニズムを学び、食生活を見直してみましょう。
血液は、赤血球、白血球、血小板、血漿などの成分でできています。このうちの赤血球に含まれているヘモグロビンという物質が減少してくる状態を貧血といいます。ヘモグロビンは酸素と結びついて体の隅々の細胞に酸素を運ぶ役割があるため、貧血が進むと体が低酸素状態になり、動悸や息切れ、疲れやすいなどいろいろな症状が出やすくなります。
貧血の原因として最も多いのは、鉄分が不足しておこる「鉄欠乏性貧血」です。妊娠すると、赤ちゃんと胎盤を成長させるために普段より多くの鉄分が必要となり、鉄欠乏性貧血になる頻度が高くなります。
妊婦健診で行う血液検査で、血液中のヘモグロビン濃度が11.0g/dl未満になると貧血と診断されます。数値がかなり低くて影響が心配される時は、食事指導を受けたり鉄剤が処方されます。ただし、妊娠中は、循環血液量が増えて血液が水っぽく薄まります。つまり見かけ上、貧血状態になりやすいだけで、赤ちゃんの発育にまで影響するのは極めてまれなケースです。ただし、妊娠前から貧血だった人や持病がある人は、妊娠によって高い確率で貧血が進む傾向があるので、注意が必要になります。