妊娠中の異常④

陣痛が始まって子宮口が開くと、卵膜の一部が破れて中の羊水が流れ出てきます。これを破水といいますが、ときに陣痛が始まる前に突然破水することがあります。これを前置破水といいます。

生温かい水のようなおりものが流れ出てきます。量には個人差があり、少量だと尿もれと勘違いする人もいますが、羊水は無色透明で少し生臭いのが特徴です。
羊水が流れ続けると、膣と子宮をつなぐ道ができて細菌が子宮内に入ってしまったり、羊水と一緒にへその緒が出てきてしまう危険が生じます。破水が起きたら、お風呂に入ったりせずに、すぐにナプキンやバスタオルを当てて病院へ行ってください。その際、できるだけ車を使い、羊水が極力出ないように横になって体を動かさないようにします。前期破水の場合、感染対策のために入院が必要になります。

妊娠中毒症

妊娠中毒症の3大症状は、高血圧、タンパク尿、むくみです。このうち2つ以上がそろうか、1つでもかなりひどい場合、妊娠中毒症と診断されます。早産を起こしたり、重症になると子癇(けいれん)や肺水腫などを引き起こしやすくなるため、胎児だけでなく母体の生命をおびやかす可能性があります。
ふだんから高血圧ぎみの人、慢性腎炎、糖尿病などの病気のある人や高齢出産の場合や肥満気味の人、双子を妊娠している人はとくに注意してください。
顔やまぶたにむくみができる、手の指がはれて指輪が取れにくい、体重が急に増える、なかなか治らない頭痛がある、目がチカチカするなどの症状が起こります。
食事は塩分をできるだけ控えるようにし、ビタミン、ミネラルを十分に摂るとともに、脂肪は植物性脂肪のものにします。また、定期的に健診を受けることで、早期発見が可能です。
妊娠中毒症と診断されたときには、安静にするとともに食事にも気を付けましょう。軽症ならば家で治療できますが、重症だと入院が必要です。