妊娠中の生理的トラブルと対処法⑤

歯ぐきから出血

妊娠するとホルモンの分泌が盛んになって、全身の粘膜が充血しやわらかくなります。歯ぐきも粘膜ですから、出血しやすくなるので、これは心配いりません。お産が進めば自然に治ってしまいます。しかし、妊娠中は抵抗力が低下しているうえ、妊娠によって唾液が酸性になり粘っこくなります。そのため歯垢が増えやすくなるのですが、食事の回数が増えたり、つわりのために、歯磨きがおろそかになりがちで、口の中が清潔に保たれにくく歯周病になりやすい状態ができています。このような妊娠性歯周炎には注意が必要です。
食べたらすぐに歯を磨くこと。そして、やわらかい歯ブラシでやさしく磨くことです。もしも気分が悪くて歯を磨けなければ、口をすすぐなどして口中の清潔を保つようにしましょう。

静脈瘤ができる

子宮が大きくなってくると、下半身の血液が圧迫されて血行が悪くなるうえ、ホルモンの影響で血管壁がゆるんで静脈内に血がたまりやすくなります。そのため、太ももの内側やふくらはぎ、足の甲、外陰部、もものつけねなどにコブのように青黒く静脈が浮き出ることがあります。
下半身に血液がたまらないよう気を付けることが必要です。そのためにも長時間立ちっぱなしでいることは避けましょう。また、血液の循環をよくするため、毎日お風呂に入ります。静脈瘤は太っている人にできやすい傾向があるため、体重の増加に気を付けることも大切です。
からだを動かすようにし、寝るときは足を高くするなど、下半身の血液循環を高めることが大切です。うっ血や静脈瘤を抑えるために弾性の強いストッキングを使用するのもよいでしょう。
人によっては痛みを伴う場合もあります。痛みがひどい場合には医師に相談してみましょう。