妊娠中の生理的トラブルと対処法⑦

腰痛・背中痛

おなかが大きくなってくる妊娠後期になると、腰が重い、だるいと感じるようになったり、腰から背中にかけて張るように痛くなったりしてきます。これは、重くなった背中を反り身になって背中や腰の筋肉で支えているために起こります。さらに、妊娠中は骨盤の骨の結合部分が黄体ホルモンの働きでゆるむため、おなかが大きくなってからだ全体の重心が前に移動したことで、骨が前にずれて腰痛の原因になることもあります。
前かがみの姿勢を長く続けないことが大切です。妊婦体操の腰のストレッチで時々、腰や背中の筋肉の緊張をほぐすようにするとよいでしょう。マタニティスイミングやウオーキングなどで筋力をつける、マタニティガードルを着けて下腹部を脊柱の方向に支える、低めのヒールの靴を履いて背筋を伸ばすようにすることも、腰痛・背中痛の予防に役立ちます。
痛みを抑えるには温シップが効果的です。市販の貼り薬やぬり薬は、妊娠中でも使用できます。

便秘

妊娠中は子宮が大きくなるため、おなかのなかに余裕がなくなり腸を圧琲してしまいます。そのため、腸の動きが鈍くなり、便秘傾向が強くなります。また、妊娠によって分泌が活発になる黄体ホルモンも便秘に関係しています。このホルモンは筋肉の緊張をゆるめて腸の動きを鈍らせる作用があり、便通を悪くしてしまうのです。もともと便秘がちの人は、さらに症状がひどくなると予想されますので、とくに注意が必要です。
睡眠中は腸が活発に動くときです。早寝早起きの規則正しい生活を心がけましょう。
そして、排便習慣を身につけるため、決まった時間にトイレに行くこと、散歩や軽い運動で腸の動きを促進すること、食物繊維の多い野菜や果物、海草類を多く摂ることも大切です。
また、空腹時に冷たい水や果汁、牛乳を飲むと便通がよくなることもあります。
自分の判断で下剤を飲んだり浣腸をすると、危険な場合があります。がんこな便秘で苦しいときは、医師に相談して薬を処方してもらいましょう。

妊娠初期はつわりに悩まされる人が多いと思いますので、しっかり解消法を知っておいてください。