安産と美と健康を目指す、ポジティブ妊娠生活|妊娠中に必要な栄養のとり方④

妊娠初期は葉酸をとる

葉酸は水溶性のビタミンB群の一種で、赤血球を作る時に欠かせない成分。そのため葉酸が不足すると悪性の貧血になることがあります。また、体内でたんぱく質を合成するときにも使われ、おなかの赤ちゃんの体の各器官が形成される妊娠初期には、特に不足しないようにしなければいけません。葉酸を不足なく摂取することにより、赤ちゃんの神経管閉鎖障害の発症リスクを減らせることがわかっています。
葉酸が多く含まれるのは、おもに野菜や果物。近年、葉酸の不足が懸念されるようになってきた背景には、食生活の中での野菜不足の傾向があります。食事でなかなか葉酸の必要量をとりきれない現実を受け、厚生労働省は、妊娠の1カ月前から妊娠3カ月まで、サプリメントを利用してでも葉酸が不足しないようにと勧めています。サプリメントに抵抗がある人は、粉末のマタニティスープもおすすめです。基本は食事から摂取するように努めることが望ましいのはもちろんです。

妊娠初期はビタミンAをとりすぎないように

ビタミンAは、体の抵抗力を高める働きがある不可欠の栄養素ですが、妊娠初期にはとりすぎに注意が必要です。妊娠12週までにビタミンAを連日大量に摂取すると、おなかの赤ちゃんの形態に影響する確率が高まることが報告されています。ビタミンBやCなどの水溶性のビタミンと違って、ビタミンAは脂溶性のビタミンであるため、過剰摂取分が尿とともに排泄されず、体に蓄積すことも心配な点です。
多く含まれる代表的な食品は、うなぎやレバーなど。食事から上限量をとってしまうことはまずありませんが、心がけとして、毎日大量に食べることは避けておきましょう。妊娠中期以降は、ビタミンAの過剰摂取による影響はなくなるとされていますが、どんな栄養素もたくさんとればいいというものではありません。何かひとつのものばかりにかたよらず、できるだけ多くの食品を少しずつ食べることが、その意味でも大事です。