おなかの赤ちゃんのこと、もっともっと大研究|子宮・羊水・胎盤・へその緒のお仕事①

約266日間赤ちゃんが過ごす快適なお部屋です

子宮はもともと、鶏卵くらいのサイズの小さな臓器。それが、妊娠すると赤ちゃんの成長する体に合わせように大きくなっていき、妊娠末期には直径30cm以上にもなります。子宮の上部はやわらかくよく伸びるのですが、下の方の出口のあたりは、出産が近づくまでかたいままです。赤ちゃんが飛び出さないよう、戸締り厳重です。
赤ちゃんは体温調節機能が未熟なため、暑いのも寒いのも苦手。そんな赤ちゃんのために、子宮の中は常にママの体温と同じくらいに保たれ、暖かくて快適です。ママのぬくもりに包まれながら、赤ちゃんは気持ちよくお誕生まで過ごすことができます。

生命をはぐくむ暖かい海のよう

赤ちゃんは体のまわりを三層の膜で包まれており、羊水はそのうちのいちばん内側の膜からどんどん染みだしていきます。8週前後から1週間に約10~20ml増加し、33週前後には約800mlに。やや白みがかった透明、弱アルカリ性で、薄い塩味。まさに地球上に生命を誕生させた暖かい海のよう。赤ちゃんはこの海により、さまざまな物理的な衝撃から守られているのです。
羊水は、赤ちゃんが体の機能を身に付けるための練習材料になります。ゴクンと飲むのは、おっぱいを飲む練習。おしっことして出す練習もします。そのため、妊娠中期以降は羊水の多くが赤ちゃんの尿となり、さまざまな胎内情報が含まれるように。羊水の量の多い、少ないだけでも、赤ちゃんの内臓機能や胎盤機能の低下を発見する手がかりになります。