妊娠後期10カ月(36~39週)|臨月のマイナートラブル①

妊娠後期の睡眠障害

子宮の後ろには、足から心臓に戻る静脈が走っています。あお向けに寝ると、大きくなった子宮がこの静脈を圧迫し、血圧が下がって気分が悪くなったり、脳貧血を起こすことがあります。これを「仰臥位低血圧症候群」といいます。休むときは体を横向きに。シムズの体位など、楽になれる姿勢を工夫してみてください。
寝苦しさや頻繁にトイレ(便秘など)に起きることから、不眠を訴える妊婦さんも多いもの。夜中に熟睡できないと疲れやすくなるので、昼寝で睡眠を補いましょう。体の不調ばかりでなく、お産に対する緊張感から寝つきが悪くなることがあります。鎮静効果のある入浴剤を入れた、ぬるめのお風呂にのんびりつかって、リラックスするようにしましょう。

脚の付け根や恥骨の痛み

脚の付け根には靭帯が通っているために、これが大きくなった子宮に引っ張られて、つったり、痛みを感じることがあります。臨月に入って子宮の収縮がよく起こるようになると、そのたびに脚の付け根が痛むこともあるでしょう。内ももの筋肉を伸ばすような安産体操をすると、ある程度は予防することができます。また、お産が近くなって、赤ちゃんの頭が骨盤の中に下がってくると、圧迫されて脚の付け根や恥骨のあたりに、重苦しさや痛みを感じることがあります。特に恥骨は、お産のときに赤ちゃんの頭が通りやすいように、左右の結合部がゆるむ仕組みになっているので、痛みを感じることが多いでしょう。痛みがひどいときは、医師に相談してみてください。