羊水検査について

胎児の先天的病気を調べるのが出生前診断

30歳以降のお産が増えていますが、年齢が高くなればなるほど、流産や妊娠高血圧症候群になりやすいなど、問題が生じる確率が高くなるのは事実です。問題のひとつには、赤ちゃんの染色体異常もあります。21番目の染色体に異常が認められるダウン症候群の赤ちゃんが産まれる確率は、20代では1000人に1人の割合ですが、30代では400~700人に1人と約2倍。40歳以上では100人に1人と、20代の10倍の確率で起こりやすくなっています。こうした染色体の異常など、先天的な病気があるかどうかを調べるために、赤ちゃんがママのおなかの中にいるときに検査をする方法があります。それを出生前診断といいます。出生前診断には超音波画像診断、羊水検査、母体血清マーカー検査などがあり、その中で代表的なものが「羊水検査」です。
羊水は赤ちゃんを外界の刺激から守り、自由に動き回れる環境を与えています。ほとんどが赤ちゃんの尿ですが、その中に皮膚などの細胞や代謝物が落ちています。羊水検査は、これらの細胞を採って検査するのです。羊水は、妊婦さんのおなかに針を刺して、10~20ml採取します。局所麻酔をし、超音波で確認しながら行いますが、検査後、300人に1人の割合で流産が起きる危険があります。検査をする時期は妊娠15~17週のころ。希望した人が受けられます。採取した細胞だけでは少ないので、培養して増やしてから検査をするため、結果が出るのに2~3週間ほどかかります。検査には健康保険は適用されません。自費診療になり、5万円前後かかります。