トラブル解決&不安を解消⑤

妊娠初期中期5~7カ月の体のトラブル

胎盤が完成し、安定期に入るとひと段落。初期とくらべるとトラブルも少なくなり、たとえ出血したとしても子宮からではないものがほとんどです。そうはいっても切迫流産・切迫早産などのトラブルの可能性もあるので油断は禁物です。
切迫早産とは、妊娠22週から36週までの間に子宮収縮が起きて早産が始まろうとする状態が切迫早産。主な症状はおなかの張りですが、出血が起こってくることもあります。出血の色は赤色か茶褐色。張りをともなう出血があったらすぐに受診してください。
胎盤が子宮口をふさいでいるのが前置胎盤、胎盤が子宮口の近くにあるのが低置胎盤です。出血の色は赤みが強く、大量に出血するのが特徴。前置胎盤・低置胎盤の診断を受けていて、出血したら非常に危険です。すぐに受診するようにしましょう。
おなかが大きくなると下半身から心臓への血流が悪くなり、痔ができやすくなります。
痔での出血は赤色か赤褐色ですが、量は少なめ。心配のない出血で、ほとんどが産後、自然に治ります。妊娠後期になると子宮口がやわらかくなるので、内診でさわった程度の刺激でも出血することがあります。これは心配のない出血ですが、危険な出血の代表的なのが常位胎盤早期剥離。まれなトラブルですが、妊娠中もっとも怖いもので、緊急受診が必要です。危険な出血と心配のない出血を見極めるポイントがおなかの張りがあるかどうかです。出血と同時にいつもと違う張りを感じたら、すぐに受診しましょう。
常位胎盤早期剥離とは、突然胎盤がはがれ、子宮内で大出血を起こします。おなかが絶え間なくカチカチに張るのが特徴で体の外への出血はない場合もあります。いつもと違う、すごくかたい張りが、休みなく続いたら危険なサインです。痛みはない場合もあります。胎盤がはがれると出血が多いだけではなく、母子ともに危険な状態になるので、緊急帝王切開になることがほとんどです。